鹿児島市の工業地域に建つ倉庫を、ショールーム兼オフィスへとコンバージョンした。
「“塗り”の文化を広めたい」というお施主様の想いを受けて、
「物を売る前に人が集まる」ような店舗兼ショールームを我々は目指した。
単に倉庫をリニューアルするのではなく、
倉庫の屋根下を敷地として捉え、全く新しい建築をその敷地の中に挿入するような計画とした。
この“古い倉庫の中の新しい箱”という構成によって
室外→半屋外→屋内という段階的な空間性が生まれ
気軽に来れるようなラフな印象と、品のあるショップファサードを同時に実現することができた。
床の仕上げや造作棚、カウンター、大テーブルの仕上げ
木板の染色などほとんど全てを、この店舗で扱っている塗料で仕上げている。
店舗全体がサンプルになるような他にない場所となった。
DATA
Usage
area
completion
shop
office
event space
563.61㎡
2022
CREDIT
structural design
鎌田建築構造設計事務所
Construction
中央建設株式会社
Photo
Hiroki Isohata