鹿児島県阿久根市の漁村に建つ築90 年の民家に、シェフが移り住むことになった。
私たちは地域の素材に着目するシェフの世界観に触発され、建築においても地域性を感じさせるものづくりができないかと考えた。
阿久根漁港に積まれた、荒々しい銀色の水揚げ鋼製箱が印象的であったこと、アジやイワシなどの青魚が近海で多く獲れることから
銀色の鋼製箱で古民家を覆うことで、地域の文化を纏い、この先も永く保存されていく民家の姿を構想した。
かつては、客人を迎える空間であり、厨房でもあった、「玄関土間」の起源を再考し、土間の連続性によって、外部から一続きの内部を設えることで、漁村における公的な場を設けた。
地域の生業の延長にありながら、地域の未来を予感させる、現象のような建築を目指した。
															
															
															
															
															
															
															
															
															
															
															
															
															
															
															
															DATA
Usage
area
completion
house
87.9㎡
2025/4
CREDIT
Construction
Design Office SHIROYAMA
Lighting design
Filaments Inc.
Landscape
Weru Landscape
Photo
Kenta Hasegawa